一般社団法人
兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会
会長 八田 昌樹
(一般社団法人 兵庫県医師会 会長)
この度、兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会会長に就任しました兵庫県医師会会長の八田昌樹です。宜しくお願いします。
日本が超少子高齢社会に突入して10年以上が経過しました。2022年の兵庫県の高齢化率は29.2%で全国平均の28.8%を上回っています。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、国民の4人に1人が75歳以上となる2025年問題はもう目の前に迫っています。更には、団塊のジュニア世代が65歳以上になり、65歳以上の高齢者が約4,000万人になる2040年問題もそれほど遠い話ではなくなってきました。今後は平均寿命よりも健康寿命の延伸が重要になってきます。
政府は、「地域医療構想」と並行して「地域包括ケアシステム」を推進し、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活できるよう包括的な支援・サービス提供体制の構築を地域ごとに目指しています。「地域包括ケアシステム」は、住まい、医療、介護、生活支援、予防をトータルにサポートする仕組みですが、自助・互助・公助が必要です。より良い「地域包括ケアシステム」を構築していくためには、地域における医療・介護の関係機関が連携して包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供することが必要になってきます。
訪問看護ステーションは、この医療と介護の多職種連携の要として非常に重要な役割を担っています。これからの日本になくてはならない訪問看護ステーションですが、地域による施設数の差異、質的な充実、組織率の向上等改善すべき色々な問題を抱えています。
このような課題を解決しながら、県民の皆様のためにより良い訪問看護ステーションを目指して努力していくつもりですので、今後ともご協力ご支援のほど宜しくお願い申しあげます。